コラム

コスト2は4枚しか判明していないのに、全部「複数KO」——判明済み12枚のチャクラコストを並べ直す

この記事は当サイトによる考察・コラムです。公式発表の事実と区別するため、根拠と推測を明記しています。

カードゲームで「そのカードが強いかどうか」を決めるのは、書いてある効果ではなく効果と値段の釣り合いです。同じ効果でも、1払って撃てるなら強く、5払うなら弱い。

『NARUTOカードゲーム』で、その値段にあたるのが券面左側のCHAKRAアイコンに書かれた数値です。当サイトのカードデータベースに登録済みのカードで、この数値が読み取れているのは12枚。少ないようですが、12枚もあれば値付けの傾向は見えてきます。

並べ直したところ、はっきりした偏りが出ました。コスト2は4枚しか判明していないのに、その4枚が全部「複数のキャラをまとめてKOする」サポートだったのです。

12枚コスト欄が読めているカード8/16時点
8枚コスト1
4枚コスト2全部が複数KO
0枚コスト3以上

この記事の前提: 以下は当サイトのカードデータベースに登録済みのカードから集計したものです。出どころは公式サイト「NARUTOカードゲームとは」のサンプルカード画像と、Gen Con 2026で配布された英語版デモカード(SAMPLE透かし・NOT FOR SALE表記)のスキャン画像です。ルールブックは未公開のため、ここに書くのは「券面に印刷されていること」と「そこからの集計」だけで、推測は推測とはっきり分けます。

1. コスト欄が読めているのは12枚——そのすべてが【サポート】持ち

まず対象を確定させます。効果テキストが読めるカードは、キャラクター20枚+リーダー2枚の22枚。そのうちコスト欄の数値まで読み取れているのが12枚です。

この12枚には、見逃せない共通点があります。12枚すべてが【サポート】を持つキャラクターカードで、しかも8月6日の記事で数えた判明済みサポート12枚と完全に一致します。

ただし、ここは慎重に読む必要があります。「サポートを持たないカードにはコスト欄がない」ことが確認できたわけではありません。 当サイトのカードDBには、波風ミナト N-007うちはイタチ N-013重吾 N-019の3枚について「コスト欄は画像から確認できていない」と記録しています。会場写真やスキャン画像の解像度・補正の都合で読めなかっただけで、印刷されていない証拠にはなりません。

つまり現時点で言えるのは、「コストが読めた12枚は、たまたま全部サポート持ちだった」というところまでです。

「登場コスト」なのか「サポート発動コスト」なのか

この一致が引っかかるのは、そもそもコスト欄の数値が何の支払いなのかが未発表だからです。

当サイトは7月30日の券面の読み方で、当初これを「キャラクターを場に出すためのコスト」と書きました。しかし公式サイトはチャクラカードを「忍術などのサポート効果を発動する為に必要なカード」と説明しており、英語版はさらに踏み込んで「Use Chakra to activate face down support cards.(伏せたサポートカードをチャクラで発動する)」と書いています。

一方、キャラクターを場に出す手段としては登場カード(S-001)が別に存在します。公式サイトは登場カードを「場にキャラクターを登場させる為に必要なカード」と説明しており、券面にも「このカードをレストにし、キャラカードを登場できる」とあります。登場ルートの整理は8月6日の記事にまとめました。

ここから読み取れること(推測): 公式の説明文がどちらも「サポート効果の発動」にチャクラを結び付けていること、登場には別途カードが用意されていること、そしてコストが読めた12枚が全部サポート持ちであること——この3点は、券面のコスト欄がサポート発動コストである可能性を示しています。ただし公式が明言したわけではなく、登場とサポート発動の両方に使う数値である可能性も残ります。当サイトはこれを未確認事項として扱います。

2. コスト2の4枚は、すべて「複数KO」

ここからが本題です。コスト2の4枚が何をするカードなのか、効果テキストを並べます。

4枚とも、一度に2枚以上のキャラを退かせるカードです。前の2枚は盤面を全部流し、後ろの2枚はレスト状態のキャラを2枚まで撃ち抜きます。

対してコスト1の8枚を見ると、複数のキャラに触るカードは1枚もありません。KOできるのは日向ヒナタの八卦空掌(EXキャラ以外のキャラ1枚)だけで、春野サクラのCha!も1枚を手札に戻すカードです。

つまり判明している範囲では、チャクラ1枚と2枚の境界に「単体か、複数か」の線が引かれていることになります。

対の関係になっている2組

もう一つ目を引くのが、コスト2の4枚が2組のペアになっている点です。

  • 螺旋丸(ナルト)と千鳥(サスケ) — 効果テキストが一字一句同じ(【自分のメイン中】キャラすべてをKOする)
  • 火遁・蝦蟇油炎弾(自来也)と潜影蛇手(大蛇丸) — こちらも一字一句同じ(【相手のアタック中】レスト状態のキャラを2枚まで選ぶ:選んだカードをKOする)

8月4日のデモデッキの記事で整理したとおり、Gen Conのデモデッキは徹底して左右対称に組まれています。コスト2の枠も例外ではなく、ナルト側とサスケ側に同じ役割が1枚ずつ配られている形です(どちらのデッキに入るかの振り分けは、特徴欄からの当サイトの推定である点にご注意ください)。

3. 対のカードは、パワーとHPが入れ替わっている

この2組を数値で見ると、さらに作り込みが見えます。

ペアナルト側サスケ側
キャラすべてをKOうずまきナルト N-004: POW5 / HP4うちはサスケ(千鳥): POW4 / HP5
レスト2枚までKO自来也 N-006: POW7 / HP4大蛇丸: POW4 / HP7

2組とも、パワーとHPの数値がそのまま入れ替わっています。 ナルト側が攻撃寄り(POW > HP)、サスケ側が耐久寄り(HP > POW)で、合計値は組ごとに揃う——という設計です。DMGはいずれも1で共通です。

同じ効果・同じコストのカードを、本体の性格だけ変えて両陣営に配る。デモデッキの対称性が、効果文だけでなくステータス欄にまで及んでいることが分かります。

4. コストが高いほど本体が強い、ではない

ここで意外な逆転があります。コストの高いカードのほうが、キャラクターとしてはむしろ小さいのです。

本体の合計値(パワー+HP)の分布(コスト判明12枚)
合計10 すべてコスト16枚
合計11 コスト1が2枚・コスト2が2枚4枚
合計9 どちらもコスト22枚
  • コスト1の8枚: 合計10が6枚、合計11が2枚(10〜11
  • コスト2の4枚: 合計9が2枚、合計11が2枚(9〜11

判明している12枚のなかで本体が最も小さい合計9の2枚は、どちらもコスト2。しかも、盤面を全部流す最強クラスの効果を持つ螺旋丸と千鳥です。逆にレスト2枚KOの自来也・大蛇丸は合計11で、コスト1の最大値と並びます。

同じコスト2でも、「キャラすべてをKO」の2枚が合計9、「レスト2枚までKO」の2枚が合計11。効果の広さの差が、そのまま本体の2ポイント差として現れている形です。

ここから読み取れること(推測): チャクラコストは本体の強さではなく、術(サポート効果)のほうに値付けされているとみられます。8月7日のステータス記事で、サポート持ち12枚の合計値が9〜11という狭い帯に収まることを確認しましたが、その帯の中でのわずかな上下が、サポートの強さと逆相関しているわけです。強い術を撃ちたければ、キャラとしては一回り小さい体で我慢する——という調整が入っているように読めます。ただし戦闘の解決手順が未発表なので、合計値1〜2の差が実戦でどれだけ効くのかは分かりません。

なお、コスト1の合計11の2枚ははたけカカシ N-009うちはシスイ N-016——相手のサポートを無効にする2枚です。この2枚はどちらも、無効化の代償を効果テキスト側で払う設計(カカシは自分のライフを2減らす、シスイは自分のチャクラを表向きにできなくなる)になっています。詳しくは8月15日のライフの記事にまとめました。

5. コスト1の半分は「自分も場に出てくる」

コスト1の8枚を効果の型で分けると、こうなります。

コスト1の8枚の内訳(効果の型)
  • 自分も登場する(妨害・強化つき) 4枚(50%)
  • 相手のサポートを無効にする 2枚(25%)
  • キャラ1枚を退かす(KO・手札に戻す) 2枚(25%)

注目したいのが4枚のほうです。次の4枚は、効果テキストに「このカードを登場させ」が入っています。

チャクラ1枚を払うと、相手の動きを止めつつ、そのカード自身がキャラクターとして盤面に残る。 伏せたサポートが使い切りの消耗品にならない設計です。この4枚は全員、本体の合計値がちょうど10で揃っています。

一方、日向ヒナタの八卦空掌と春野サクラのCha!には「このカードを登場させ」がありません。同じコスト1でも、盤面に残るかどうかで実質的な価値が変わることになります。

6. 分母は「5枚」——コスト2の重さ

コストの数字の意味は、分母を置くとはっきりします。

8月4日のチャクラカードの記事で整理したとおり、チャクラカードは対戦開始時に5枚だけ用意する専用資源で、デッキ50枚とは別枠です。使うと裏向きになり、リーダーの【Recovery】で一斉に表向きに戻ります。

チャクラの循環(判明済みテキストより)
  1. チャクラ5枚を表向きで用意対戦開始時
  2. 使用時に裏向きにするコスト1なら1枚、2なら2枚
  3. 【Recovery】で一斉に表向きリーダーをレストにする・第2ターン以降

つまりコスト2は、手持ち5枚のうち2枚。単純計算で、チャクラが満タンなら螺旋丸は1ターンに2回撃てて1枚余り、コスト1のサポートなら5回撃てる勘定になります。

ただし、これは机上の計算です。1ターンに支払える枚数の上限があるのか、伏せたサポートを1ターンに何枚発動できるのかは、いずれも未発表です。

7. まだ分かっていないこと

コストまわりは、確認できていることより分かっていないことのほうが多い領域です。

  • コスト欄の数値が何の支払いなのか。 登場コストなのか、サポート発動コストなのか、その両方なのかは未発表です(本記事1章のとおり、当サイトはサポート発動コストの可能性が高いとみていますが未確認です)
  • サポートを持たないカードにコスト欄があるのか。 波風ミナト N-007うちはイタチ N-013重吾 N-019は画像からコスト欄を判読できておらず、「ない」とは確認できていません
  • EXキャラクター4枚のコストの扱い。 EXキャラは券面に「このカードは通常プレイできない」と書かれ、【登場条件】を満たして登場します。チャクラの支払いが要るのかは説明されていません
  • コスト3以上のカードが存在するのか。 判明済みは1と2だけですが、これは体験会用に選ばれた12枚の話であり、製品版のコスト上限は分かりません
  • 1ターンに支払える枚数・発動できる枚数の上限。 チャクラ5枚をどう使い切れるのかは未発表です
  • 【Recovery】で戻る枚数。 一斉に表向きになるのか、枚数制限があるのかは券面テキストからは確定できません
  • 登場カード(S-001)を使う登場にチャクラが要るのか。 「このカードをレストにし、キャラカードを登場できる」としか書かれていません

まとめ

  • 券面のコスト欄の数値が読み取れているのは12枚。内訳はコスト1が8枚・コスト2が4枚で、コスト3以上は0枚
  • 12枚はすべて【サポート】持ちで、判明済みサポート12枚と完全に一致する。ただし非サポート側は「コスト欄がない」と確認できたわけではなく、3枚は判読できていないだけ
  • コスト2の4枚は、すべて「複数のキャラをまとめてKOする」効果。コスト1の8枚に複数KOは0枚で、単体対象・無効化・自己登場に限られる
  • コスト2の4枚は2組の完全なミラー(螺旋丸/千鳥、火遁・蝦蟇油炎弾/潜影蛇手)で、パワーとHPの数値が入れ替わっている
  • 本体(パワー+HP)はコスト2のほうがむしろ小さい(コスト1: 10〜11、コスト2: 9〜11)。合計9の2枚はどちらもコスト2の全体除去で、コストは本体ではなく術に値付けされているとみられる
  • コスト1の8枚のうち4枚は「このカードを登場させ」を含む。チャクラ1枚で妨害しつつ、そのカード自身が盤面に残る
  • 分母はチャクラ5枚。コスト2は手持ちの5分の2にあたる

カードが増えるたびに更新する記事です。コスト3以上のカードや、サポートを持たないカードのコスト欄が確認できた時点で追記します。判明済みカードはカードデータベース、キーワード表記はキーワード一覧、用語の意味は用語集にまとめています。基礎から順に読みたい方は上達ロードマップからどうぞ。

出典: NARUTOカードゲームとは(公式サイト)

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出典: www.naruto-cardgame.com

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