「アタック」に触れるカードは12枚——うち7枚は殴られる側。「そのアタックを中止させる」と書いてあるのは1枚だけ
この記事は当サイトによる考察・コラムです。公式発表の事実と区別するため、根拠と推測を明記しています。
『NARUTOカードゲーム』の勝利条件は、公式サイトに「相手のリーダーのLPを0にすると勝利」と書かれています。LPを削る手段として公表されているのはアタックです。つまり、このゲームで勝つには必ずアタックを通さなければいけません。
では、そのアタックはどこまで分かっているのか。カードデータベースに登録済みの38件を、効果テキストの「アタック」という単語で洗い直しました。該当したのは12枚。並べてみると、想像とは逆の偏りが出ました。12枚のうち7枚は、アタックする側ではなく、殴られる側が使うカードだったのです。
この記事の前提: 以下は当サイトのカードデータベースに登録済みの38件から集計したものです。出典は公式サイト「NARUTOカードゲームとは」のサンプル画像と、Gen Con 2026で配布された英語版デモカード(SAMPLE透かし・NOT FOR SALE表記)のスキャン画像で、各カードの出典URLはカードページに記載しています。公式のルールブックはまだ公開されておらず、アタックの解決手順そのものは未発表です。デモカードの仕様が製品版と異なる可能性もあります。未確認事項に対する推測は、推測とはっきり分けて書きます。
1. 「アタック」に触れる12枚——攻める側と受ける側で分ける
A. アタックする側に立つ5枚
- うずまきナルト N-003(EX・DMG 3/POW 11/HP 10)
券面に【速攻】を持つ。カッコ書きで「(このカードは登場したターンにアタックできる)」と併記されている - うちはサスケ N-014(EX・DMG 3/POW 10/HP 11)
同じく券面に【速攻】。判明済みで固有の【速攻】を持つのはこの2枚だけ - 波風ミナト N-007(キャラ・DMG 2/POW 8/HP 8)
【自分のターン中】自分のパワーが10以上なら【速攻】を得る - 山中いの N-011(キャラ・DMG 2/POW 5/HP 8)
【起動メイン】【ターン1回】シカマルとチョウジが揃っていれば、3枚が【速攻】+パワー+5/ダメージ+1 - 重吾 N-019(キャラ・DMG 2/POW 9/HP 7)
【アタック時】デッキの上を1枚公開し、「うちはサスケ」か{鷹}特徴のEXキャラ以外なら、そのカードを登場させる
前の4枚については【速攻】と「パワー10」の境界線で詳しく扱っています。この記事で注目したいのは、5枚のうち4枚が「アタックできるようにする」カードで、「アタックしたら何かが起きる」カードは重吾1枚しかないという点です。
B. アタックを受ける側が使う7枚
- 奈良シカマル N-008(コスト1・影真似の術)
【相手のアタック中】このカードを登場させ、そのアタックを中止させる - 自来也 N-006(コスト2・火遁・蝦蟇油炎弾)
【相手のアタック中】レスト状態のキャラを2枚まで選び、KOする - 大蛇丸(コスト2・潜影蛇手)
【相手のアタック中】レスト状態のキャラを2枚まで選び、KOする - 日向ヒナタ(コスト1・八卦空掌)
【相手のアタック中】EXキャラ以外のキャラ1枚を選び、KOする - 春野サクラ(コスト1・Cha!)
【相手のアタック中】キャラ1枚を選び、持ち主の手札に戻す - 香燐 N-010(コスト1・Hurry up and bite me!)
【相手のアタック中】このカードを登場させ、自分はライフを2得る - うちはイタチ N-013(キャラ・DMG 2/POW 8/HP 8)
【登場時】リーダーかキャラ1枚を選び、デッキの上が{うちは一族}なら、そのカードは相手の次のターン中アタックできない
2. 発見1: 「アタック」と書かれた12枚のうち、多数派は殴られる側
判明済みの範囲では、アタックという単語をめぐって、防御側のカードのほうが多いという結果になりました。
これは、単に枚数が偏っているという話ではありません。攻める側の5枚のうち4枚は「アタックできる状態を作る」だけで、アタックが通ったあとに追加の見返りをくれるわけではありません。一方の7枚は、アタックに対して直接介入するカードです。
もう一つ、伏せ札の読み合い入門でも整理したとおり、受ける側の6枚はすべて【サポート】=伏せ札から出てきます。攻める側は相手の伏せ札の中身が見えないまま殴りにいくことになります。
例外はうちはイタチ(N-013)だけで、これは場に出したキャラの【登場時】で相手のアタックを事前に封じるカードです(後述)。
3. 発見2: 「そのアタックを中止させる」と書いてあるのは1枚だけ
ここがこの記事でいちばん強調したい点です。
【相手のアタック中】と書かれたサポートは6枚あります。ところが、テキストが「そのアタック」そのものに言及しているのは奈良シカマル(N-008)の「影真似の術」1枚だけでした。
【相手のアタック中】このカードを登場させ、そのアタックを中止させる。
残りの5枚を、効果の系統で並べるとこうなります。
| カード | コスト | 効果の系統 |
|---|---|---|
| N-008奈良シカマル N-008 | 1 | アタック中止(+自己登場) |
| N-006自来也 N-006 | 2 | レスト状態のキャラを2枚までKO |
| 大蛇丸 | 2 | レスト状態のキャラを2枚までKO |
| 日向ヒナタ | 1 | EXキャラ以外のキャラ1枚をKO |
| 春野サクラ | 1 | キャラ1枚を持ち主の手札に戻す |
| N-010香燐 N-010 | 1 | 自己登場+自分のライフを2得る |
つまり、「相手のアタック中に撃てる」ことと「相手のアタックを止められる」ことは別です。
たとえば日向ヒナタでアタックしてきたキャラをKOしたとき、そのアタックがどうなるのかは公式に説明されていません。アタックしていたキャラが消えればアタックも消えるのか、それともダメージだけは通るのか——テキストからは読めません。もしシカマルだけが確実に止められるのだとすれば、「アタック中止」は判明済みで唯一無二の効果ということになります。
なお、6枚の対象欄には「自分の」も「相手の」も付いていません。効果テキストを「範囲」で読むで整理したとおり、自分のキャラも選べる書き方になっている点にも注意が必要です。
4. 発見3: アタックしたこと自体が利益になるのは、重吾1枚だけ
判明済みで【アタック時】を持つのは重吾(N-019)だけです。
【アタック時】自分のデッキの上から1枚公開し、公開したカードが「うちはサスケ」か{鷹}特徴を持つカードで、EXキャラ以外ならば、そのカードを登場させる。
アタックが「攻撃」以外の見返りを生むのは、現時点でこの1枚だけです。しかも見返りの中身が「盤面が1枚増える」という重いもので、殴りながら展開するという設計になっています。
重吾は非EXキャラで最大のパワー9でもあり(ステータス全一覧)、アタッカーとしても展開役としても働く形です。当たり判定の作り方はデッキトップの記事にまとめています。
逆に言えば、判明済みの残り11枚には「アタックが通ったら」に反応する効果が1つもありません。アタックの見返りはLPを削ること以外にほぼ用意されていない、というのが現時点で読める形です。
5. 発見4: 事前にアタックを封じるのはイタチ1枚——しかも確率つき
「アタックできない」という書き方をするカードは、うちはイタチ(N-013)の1枚だけです。
【登場時】リーダーかキャラ1枚を選ぶ:自分のデッキの上から1枚公開し、公開したカードが{うちは一族}特徴を持つならば、選んだカードは相手の次のターン中、アタックできない。
この効果には、他の11枚にない特徴が2つあります。
1つ目は、アタックが始まる前に手を打つ唯一のカードだということ。他の6枚は【相手のアタック中】=アタックが宣言されてからの割り込みですが、イタチだけは自分のターンに場へ出して、相手のターンを先に縛ります。
2つ目は、成功が確定していないこと。デッキの上をめくって{うちは一族}を引かなければ、選んだカードは普通にアタックしてきます。判明済みで唯一の「アタック封じ」が、確率に依存しているわけです。
なお「リーダーかキャラ1枚を選ぶ」という書き方については、効果の持続時間の記事で扱ったとおり、リーダーもアタックする側になり得ることを前提にした表現だと読めます(リーダー2枚の券面にもDMG 1/POW 3が印刷されています)。ただしリーダーがアタックできるかどうかも、公式には明言されていません。
6. 発見5: 殴られている最中に、伏せ札からキャラが「増える」
もう1点、6枚を並べて見えるのが自己登場です。
奈良シカマル(N-008)と香燐(N-010)の2枚は、効果の冒頭が「このカードを登場させ」で始まります。つまり伏せ札として使ったサポートが、そのままキャラクターとして盤面に残るということです。
- シカマル: アタックを止めて、DMG 1/POW 6/HP 4 のキャラが1枚増える
- 香燐: ライフを2得て、DMG 1/POW 4/HP 6 のキャラが1枚増える
殴られている側が、アタックを受けながら盤面を厚くできるわけです。攻める側から見れば、伏せ札が1枚減ったのに相手の場が1枚増えるという、二重に損をする展開になり得ます。
登場ルートの全体像は「登場」の全ルート整理にまとめています。
7. まだ分かっていないこと
アタックまわりは、判明している中でもとくに空白が大きい領域です。
- アタックの解決手順。誰を対象に宣言するのか、ブロック/ガードにあたる仕組みがあるのか、割り込みの処理順はどうなるのか——すべて未発表です
- DMG・パワー・HPがアタックのどこで使われるか。券面にDMG/POW/HPの3項目がありますが、どれがリーダーのLIFEを削り、どれがキャラ同士のぶつかり合いに使われるのかは公式に説明されていません(ライフ15の記事参照)
- KO・バウンスがアタックを止めるのか。アタック中のキャラが盤面から消えたとき、そのアタックがどうなるかは未確認です
- アタックによってキャラがレストになるのか。自来也・大蛇丸が「レスト状態のキャラ」を狙う以上、アタックとレストに関係がある可能性はありますが、公式の説明はありません
- 1ターンに何回アタックできるのか。複数のキャラで同時に殴れるのか、1枚ずつ順番なのかも未発表です
- リーダー自身がアタックできるのか。イタチのテキストからは読めますが、明文はありません
まとめ
- 効果テキストに「アタック」が出てくるのは判明済み38件中12枚。内訳はアタックする側を助ける5枚/受ける側が使う7枚で、多数派は防御側だった
- 【相手のアタック中】6枚のうち、「そのアタックを中止させる」と書いてあるのは奈良シカマル(N-008)1枚だけ。残り5枚はKO3枚・手札に戻す1枚・ライフ回復1枚で、アタックが止まるとは書かれていない
- アタックしたこと自体が見返りを生むのは重吾(N-019)の【アタック時】1枚のみ
- 事前にアタックを封じるのはうちはイタチ(N-013)1枚で、デッキの上をめくって{うちは一族}を引く必要がある確率つき
- シカマルと香燐は、伏せ札から自分自身がキャラとして場に残る。殴られながら盤面を厚くできる
キーワードごとの整理はキーワード一覧、判明済みカードはカードデータベースにまとめています。ルールの予習は上達ロードマップからどうぞ。