コラム

判明済みキャラクター20枚のDMG/パワー/HPを全部並べた——数値の"相場"と、3つの層に分かれるステータス設計

この記事は当サイトによる考察・コラムです。公式発表の事実と区別するため、根拠と推測を明記しています。

新しいカードが公開されたとき、「このカード、強いの?」を判断する一番の近道は、相場を知っていることです。パワー7が高いのか低いのか、HP4は紙耐久なのか標準なのか——それは、他のカードと並べて初めて分かります。

「NARUTOカードゲーム」は、7月29日の情報解禁Gen Con 2026のデモカードで、券面のステータスが読めるキャラクターが20枚(うちEXキャラクター4枚)まで増えました。リーダーカードを含めれば22枚です。カードプール全体から見ればごく一部ですが、数値の相場を推し量るには十分な枚数になってきています。

この記事では、その20枚のDMG・パワー・HPを1枚の表に並べ、何が標準で、何が例外なのかを整理します。

この記事の前提: 以下は当サイトのカードデータベースに登録済みのカードから集計したものです。カード番号のないカードは、Gen Con 2026で配布された英語版デモカード(SAMPLE透かし・NOT FOR SALE表記)のスキャン画像から読み取ったもので、日本語表記は既出カードにならった参考訳を含みます。公式のルールブック・カードリストは未公開で、製品版で数値が変わる可能性があります。判明済みの範囲での集計であることをご承知おきください。

3つの数値がそれぞれ何を指すか

先に用語を確認しておきます。詳細はカード券面の読み方にまとめていますが、キャラクターカードのステータス欄は3つです。

表記読み何を表すか
DMGダメージそのキャラのアタックが通ったときに与える数値
POWパワー戦闘時に比べ合う数値。効果テキストの参照先にもなる
HPヒットポイントそのキャラが受けられる耐久値

リーダーカードだけはHPの代わりに LIFE(ライフ)が書かれており、判明済みの2枚はいずれも LIFE15 です。

判明済みキャラクター20枚の全ステータス

DMG → パワーの順で並べました。「サポート」列は、そのカードが伏せて使える【サポート】の行を持っているかを示します(伏せ札の読み合い入門で扱った、キャラとサポートの二役を持つカードかどうかです)。

カードレアリティDMGPOWHPPOW+HPサポート
うちはサスケ(千鳥)未確認1459
N-004うずまきナルト N-004R1549
大蛇丸SR14711
N-010香燐 N-010未確認14610
日向ヒナタ未確認15510
N-016うちはシスイ N-016R15611
N-021鬼灯水月 N-021C15510
N-008奈良シカマル N-008C16410
N-006自来也 N-006SR17411
N-009はたけカカシ N-009R17411
秋道チョウジR17310
春野サクラR26410
N-011山中いの N-011C25813
N-007波風ミナト N-007SR28816
N-013うちはイタチ N-013未確認28816
N-019重吾 N-019C29716
マンダ N-022(EX)R281018
ガマブン太 N-005(EX)C210818
うちはサスケ N-014(EX)SR3101121
うずまきナルト N-003(EX)SR3111021

リーダーカード2枚は別枠です。

カードレアリティDMGPOWLIFE
N-001うずまきナルト N-001L1315
N-012うちはサスケ N-012L1315

発見1: 「POW+HP」の合計が3つの層に分かれる

表を合計値の順に眺めると、20枚すべてがきれいに3つの帯に収まっていることが分かります。

枚数POW+HP内訳
サポートを持つキャラ12枚9〜119が2枚・10が6枚・11が4枚
サポートを持たない非EXキャラ4枚13〜1613が1枚・16が3枚
EXキャラクター4枚18〜2118が2枚・21が2枚

3つの帯の間には、12と17に空白があります。20枚という限られたサンプルでの話ではありますが、境界がここまではっきり分かれているのは偶然とは考えにくく、ステータスの合計値に設計上の枠が置かれている可能性が高いと読めます。

読み替えると、こうなります。

「伏せてサポートとして使える」という追加の役割には、ステータス4〜5点ぶんの重みが付いている。

サポートを持つキャラは、キャラクターとして場に出す使い道と、伏せて忍術として発動する使い道の二役を持ちます。その柔軟性のぶん、盤面に残る数値は抑えられている——という設計です。同じ「1枚」でも、盤面性能で払うか、選択肢の広さで払うかが分かれているわけです。

注意: これは判明済み20枚の集計から読み取れる傾向であり、公式が「ステータスの合計に枠がある」と発表したわけではありません。カードプールが増えれば、この帯から外れるカードが出てくる可能性は十分にあります。

【2026-08-09 追記】帯からの逆算は当たっていた——チョウジのHPは3

公開当初、秋道チョウジは券面下部が見切れた画像からの読み取りだったためHPが未確認で、この記事では「サポート持ちの帯(9〜11)が当てはまるならHPは2〜4のはず」と逆算していました。

その後、HPは3と確認できました(当サイトのカードデータベースに反映済み)。パワー7+HP3=合計10で、サポート持ちの帯のちょうど真ん中に収まります。

逆算した予想実際
秋道チョウジのHP2〜43
POW+HPの合計9〜1110

小さな答え合わせではありますが、「帯の存在」を前提に未知の数値を絞り込めたという点で、この記事の見立ての傍証になりました。これで判明済みキャラクター20枚すべてのステータスが埋まり、サポート持ちの帯は12枚全数が9〜11に収まっています。上の表・集計はすべてこの確定値で更新済みです。

発見2: DMGは「1が標準・2が上位・3はEX限定」

20枚のDMGの分布はこうなっています。

判明済みキャラクター20枚のDMG分布
  • DMG 1 11枚(55%)
  • DMG 2 7枚(35%)
  • DMG 3(EXのみ) 2枚(10%)
  • DMG 1(11枚): サポート持ち11枚すべて(春野サクラを除く)
  • DMG 2(7枚): 春野サクラ/山中いの/波風ミナト/うちはイタチ/重吾/マンダ(EX)/ガマブン太(EX)
  • DMG 3(2枚): うずまきナルト N-003(EX)/うちはサスケ N-014(EX)

DMG1が過半数で、これが標準値とみてよさそうです。そしてDMG3はEXキャラクター2枚だけ——それも、EXの中でも最上位のパワー10・11を持つナルトとサスケに限られています。

リーダーのLIFEが15である以上、DMGの1点差はそのまま「何回のアタックで勝てるか」に直結します。

LIFE15を削り切るのに必要なアタック回数(アタックするキャラのDMG別)
DMG 115回
DMG 28回
DMG 35回

DMG1からDMG2になるだけで必要回数がほぼ半分、DMG3なら3分の1です。「DMG+1」の価値が非常に大きいゲームであることが、この図から読み取れます。山中いの N-011の【起動メイン】が「パワー+5/ダメージ+1」と、パワー上昇とダメージ上昇をセットで与えているのも、この重さを考えると納得のいく設計です。

未確認: リーダーへのアタックが通ったときにLIFEがDMGの数値ぶん減るのか、それとも別の処理が入るのかは、ルールブックが未公開のため確定していません。上の図は「DMGの数値ぶんLIFEが減る」という前提での計算です。

発見3: パワーは4〜11。「10」の壁がある

パワーの分布は次のとおりです。

パワーの分布(判明済みキャラクター20枚)
パワー43枚
パワー55枚
パワー62枚
パワー73枚
パワー8 うちEX1枚3枚
パワー91枚
パワー10 EXのみ2枚
パワー11 EXのみ1枚

パワー10以上は、いまのところEXキャラクターだけです。非EXの最高は重吾 N-019の9で、あと1点届いていません。

この「10」という数字は、単なる相場の話にとどまりません。うずまきナルト N-003ガマブン太 N-005の【登場条件】が、「自分のパワー10以上のキャラ1枚をトラッシュに置く」と、パワー10をちょうど条件に指定しているからです。つまり素のステータスだけでは条件を満たせる非EXキャラが存在しないことになり、条件を満たすには次のどちらかが必要になります。

  • EXキャラをトラッシュに置く(EXでEXを出す)
  • 効果でパワーを10以上に引き上げるリーダーN-001の【起動メイン】でパワー+3、秋道チョウジのサポートでパワー2倍、山中いの N-011の【起動メイン】でパワー+5 など)

パワー9の重吾にリーダーの+3を乗せれば12、パワー7のカードにチョウジの2倍を乗せれば14です。「パワーを上げる効果」が、単なる戦闘補助ではなくEX登場のスイッチにもなっている——という構造が、数値の相場から見えてきます。この点はEXキャラクターの記事でも触れましたが、パワーの分布を並べると「10の壁」がより明確になります。

未確認: 効果による一時的なパワー上昇が【登場条件】の「パワー10以上」の判定に使えるかどうかは、ルールブックが未公開のため確認できていません。使えない裁定になる可能性も残っています。

発見4: レアリティとステータスの高さは連動していない

レアリティ別に並べると、意外な結果になります。

レアリティ枚数POW+HPの範囲
C(コモン)5枚10 〜 18
R(レア)6枚9 〜 18
SR(スーパーレア)5枚11 〜 21
未確認4枚9 〜 16
L(リーダー)2枚

C(コモン)のガマブン太 N-005パワー10・HP8(合計18)、Rのマンダ N-022も合計18で、いずれもSRの自来也 N-006大蛇丸(ともに合計11)を大きく上回っています。

つまり、レアリティは「ステータスの高さ」ではなく「カードの種別・役割」に沿って付いているとみられます。EXキャラクターであればコモンでも数値は高く、サポートを持つキャラであればSRでも数値は抑えられている。カードを評価するときに、レア度を強さの目安にしないほうがいいということです。

これは他TCGでもよくある設計ですが、実際の数値で確認できたのは収穫です。新カードを見る目を養うカード評価の基本で書いた「見た目の派手さではなく、役割とコストで測る」という原則が、そのまま当てはまります。

この表の使い方——新カードが出たときの3つの質問

カードリストが公開されれば、この20枚はすぐに少数派になります。それでも、相場を持っておくことの価値は変わりません。新しいカードを見たときに、次の3つを順に確認してみてください。

  1. POW+HPの合計はいくつか — 9〜11ならサポート持ち相当、13〜16なら盤面特化、18以上ならEX級。合計が帯から外れていたら、そのカードには何か特別な条件か制約が付いているはずです
  2. DMGは1か、2以上か — 2以上なら、それだけで「LIFE15を削る速度が倍」の価値があります。DMG2以上で合計値も高いなら、要注意カードです
  3. パワーは10に届くか、届かせられるか — EXキャラの【登場条件】に関わる可能性があります

この3つは、カード評価の基本で扱った「役割・コスト・タイミング・代替可能性」の4観点のうち、コストと役割を数値で読む部分にあたります。

まだ分かっていないこと

  • 券面のコスト表記の意味 — サポートを持つキャラの券面には数字が書かれていますが、それがサポート発動時のチャクラコストなのか、登場時のコストなのかは未発表です(伏せ札の記事でも同じ前提を置いています)
  • 戦闘時にパワーとHPがどう使われるか — パワー同士を比べるのか、DMGでHPを削るのか、処理の詳細はルールブック待ちです
  • レアリティの正式な体系 — C/R/SR/L 以外のレアリティがあるかは未発表
  • ステータスに上限があるか — 現在の最高値はパワー11・HP11ですが、これが天井かどうかは分かりません

判明済みのカードはカードデータベースで1枚ずつ確認できます。券面の読み方はカードの読み方入門、効果テキストの記号はキーワード表記まとめ、EXキャラクターの詳細はEXキャラクター入門、キャラクターの顔ぶれと同名カードの版違いはキャラクター20人・カード34枚の全一覧にまとめています。基礎から順に押さえたい方は上達ロードマップからどうぞ。

新しいカードが判明するたび、この集計も更新していきます。

出典: www.naruto-cardgame.com

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