自来也(N-006)と大蛇丸は、効果の行が1字も違わない——同レアリティ・同コスト・同特徴で、パワーとHPだけが7/4と4/7に入れ替わっている
この記事は当サイトによる考察・コラムです。公式発表の事実と区別するため、根拠と推測を明記しています。
カード1枚分析の第15回です。今回は自来也(N-006)を読みます。
このカードは、除去カードを数えた記事(8/18)でもレスト状態の記事(8/26)でもサポートの術名を並べた記事(8/21)でも表に出てきました。ただしいつも「2枚のうちの1枚」としてで、この1枚を主役に読んだことはありません。
正面から読むと、その「2枚」がどれだけ揃えて作られているかが分かりました。効果の行は、1字も違いませんでした。
この記事の前提: 自来也の券面は、Gen Con 2026会場で撮影された英語版デモカードの写真(SAMPLE透かし・NOT FOR SALE表記)が出どころです。公式サイト・公式Xは、このカードの券面も日本語版のテキストも公開していません。 本文の日本語の効果テキストは、既出カードの表記にならった当サイトの参考訳で、サポート名「火遁・蝦蟇油炎弾」は英語版の「Fire Style: Toad Flame Bombs」から原作の対応する術名を当てた参考表記です。出どころが公式が公開した画像ではないため、この記事には引用画像を載せません。 集計の母数は当サイトのカードデータベースに登録済みの38件(うち効果テキストが読めるのは24件、ステータスが読めるキャラは20枚)です。公式のルールブック・カードリストはまだ公開されておらず、未発表事項に対する推測は推測とはっきり分けて書きます。
1. 券面を読む
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| カード名 | 自来也 |
| カード番号 | N-006 |
| カード種類 | キャラクターカード |
| レアリティ | SR |
| チャクラコスト | 2 |
| DMG | 1 |
| POW | 7 |
| HP | 4 |
| 特徴 | 火 / 伝説の三忍 / 木ノ葉隠れの里 |
効果テキストは2行です。
【サポート】火遁・蝦蟇油炎弾 【相手のアタック中】レスト状態のキャラを2枚まで選ぶ:選んだカードをKOする。
DMG欄の「1」は、稲妻をあしらったデザイン数字で印刷されています(波風ミナト N-007 やうちはサスケ リーダー N-012 と同じ表記)。意味は未発表です。
2. 2行目が、大蛇丸と1字も違わない
効果テキストが読める24件を総当たりで突き合わせると、効果の行が完全一致する組が1つだけ見つかります。
| N-006自来也 N-006 | 大蛇丸 | |
|---|---|---|
| 【サポート】の術名 | 火遁・蝦蟇油炎弾 | 潜影蛇手 |
| 効果の行 | 【相手のアタック中】レスト状態のキャラを2枚まで選ぶ:選んだカードをKOする。 | 同文 |
| レアリティ | SR | SR |
| チャクラコスト | 2 | 2 |
| DMG | 1 | 1 |
| POW | 7 | 4 |
| HP | 4 | 7 |
| 特徴 | 火 / 伝説の三忍 / 木ノ葉隠れの里 | 特 / 伝説の三忍 / 音隠れの里 |
英語版の表記でも同じです。両方とも「[During Your Opponent’s Attack] Choose up to 2 rested Characters: K.O. the chosen cards.」で、カンマの位置まで一致しています。
違うのは、術名と、パワー/HPが入れ替わっていることだけ。
しかも入れ替わりはきれいな鏡写しです。自来也が 7/4、大蛇丸が 4/7。合計はどちらも11で、DMGも同じ1。
{伝説の三忍}という特徴を持つ判明済みカードは、この2枚しかありません(綱手のアート版は特徴が{特}{木ノ葉隠れの里}で、{伝説の三忍}を持っていません)。
ここからは推測です: 同じ効果を、攻めに寄せた体と守りに寄せた体の2通りで配る設計に見えます。Gen Conのデモデッキ2種は「ナルト側」と「サスケ側」に分かれており、自来也は{火}{木ノ葉隠れの里}、大蛇丸は{特}{音隠れの里}。同じ忍術の枠を、両方のデッキにそれぞれの所属で入れるための2枚という読み方が自然ですが、公式の説明はありません。
3. パワー7は「サポート付きキャラ」の上限値
その 7/4 という数字が何を意味するのか。判明済みキャラ20枚を、券面に【サポート】の行があるかどうかで分けると、はっきり層が割れます。
自来也の 7+4=11 は、サポート付き12枚の上限です(同じ11ははたけカカシ N-009・うちはシスイ N-016・大蛇丸の3枚)。
パワー単体で見ると、さらに際立ちます。
| サポート付き12枚のパワー | 該当カード |
|---|---|
| 7(最大) | 自来也 N-006/秋道チョウジ/はたけカカシ N-009 |
| 6 | 奈良シカマル N-008/春野サクラ |
| 5 | 日向ヒナタ/うずまきナルト N-004/うちはシスイ N-016/鬼灯水月 N-021 |
| 4 | 香燐 N-010/千鳥のうちはサスケ/大蛇丸 |
ステータスを並べた記事(8/7)で「伏せ札にできる柔軟さは、低めの盤面数値と引き換え」と整理しましたが、自来也はその制約のなかで、殴る側の数値を取りにいった配置です。代わりに HP 4 は判明済みで最低クラス(HP 3 の秋道チョウジに次ぐ並び)で、出しても倒されやすいことになります。
4. 「2枚まで選ぶ」は判明済み唯一の複数体除去
効果の中身に入ります。KO効果を持つ判明済みカードは6枚で、選べる枚数で3つに割れます。
「すべて」は選べません。敵味方を問わず全部消えます(除去カードの記事(8/18)で「盤面を空けられる7枚」として整理したうち、KO効果を持つこの6枚はどれにも「自分の」の限定が付いていません)。「1枚を選ぶ」は単体除去。
「選んで、しかも2枚」ができるのは、自来也と大蛇丸の2枚だけです。
コストの支払い方を整理した記事(8/19)の観点で並べると、コストとの対応もきれいです。
| コスト | 除去できる枚数 | 該当カード |
|---|---|---|
| 1 | 1枚 | 日向ヒナタ |
| 2 | 2枚まで | 自来也 N-006・大蛇丸 |
| 2 | すべて | うずまきナルト N-004・千鳥のうちはサスケ |
さらに、判明済みでチャクラコストが読める12枚を見ると、もう1つ例外のない並びがあります。
| コスト | 枚数 | KO効果を持つ枚数 |
|---|---|---|
| 1 | 8枚 | 1枚(日向ヒナタ) |
| 2 | 4枚 | 4枚(全部) |
判明済みでコスト2のカードは4枚しかなく、その4枚は全部KO効果を持っています。
ここからは推測です: サンプルが12枚と少ないため断定はできませんが、チャクラ2枚という支払いが「盤面を消す」対価として設計されているようには見えます。チャクラは5枚しかない資源なので、コスト2は1ターンに2回しか撃てません。
5. 当たり条件が、いまだに宙に浮いている
ここが自来也のいちばん困った点です。効果の対象は「レスト状態のキャラ」。
レスト状態を数えた記事(8/26)の結論をそのまま引きます。判明済みで「レスト」に触れるカードは5枚で、役割が2つに割れていました。
| 役割 | 枚数 | 該当カード |
|---|---|---|
| レストにする側 | 3枚 | N-001・N-012 の【Recovery】、登場カード S-001 |
| レスト状態を参照する側 | 2枚 | 自来也 N-006・大蛇丸 |
そしてレストにする側の3枚は、全部「このカードを」と書いています。つまり自分のリーダー、自分の登場カードです。
相手のキャラをレストにする効果は、判明済みで0枚。
自来也の効果は【相手のアタック中】に発動しますから、「アタックしたキャラはレストになる」というルールが存在すれば、素直に当たります。多くのTCGがそうなっている以上その可能性は高そうですが——
ここは未確認です: アタックしたキャラがレストになるとは、どのカードにも書かれていません。 公式プレイマットで判明した4フェイズ構成にも、レストの発生条件は書かれていません。山中いの(N-011)の注釈「(このカードは登場したターンにアタックできる)」から登場ターンはアタックできないことは読めますが、それはレストとは別の話です。この2枚が実戦で何枚KOできるのかは、ルールブックが出るまで計算できません。
もう1つ、「2枚まで」の相手が誰なのかも書かれていません。 「自分の」の限定が無いため、文字どおりなら自分のレスト状態のキャラも選べます。 相手のアタック中に自分のキャラをKOする意味は普通ありませんが、トラッシュを参照するEXキャラ4枚の【登場条件】が「自分のキャラをトラッシュに置く」である以上、自分の場を自分で減らす行為に意味がある局面は、このゲームに確かに存在します。
6. 自来也には、もう1つの顔がある
自来也は他のカードから名指しされているカードでもあります。
ガマブン太(N-005) 【登場時】自分のトラッシュからEXキャラ以外の「うずまきナルト」か「自来也」か「波風ミナト」1枚を登場させる。
カード名を名指しするカードを数えた記事(8/28)のとおり、判明済みで名前を指名されているのは7人。自来也はその1人です。
これはサポートとして伏せて使い切った後の自来也が、トラッシュから場に戻ってくるルートがあることを意味します。トラッシュの記事で確認したとおり、トラッシュから場に戻す効果を持つのは N-005 と N-003 の2枚だけで、その片方が自来也を名指ししています。
ガマブン太は{水}{蝦蟇}{妙木山}、自来也のサポート名は「火遁・蝦蟇油炎弾」。原作の関係がそのままカード間の参照に落ちている形です。
ここからは推測です: 自来也は「伏せてKOに使う」「場に出して殴る」「トラッシュからガマブン太で釣る」の3通りの使い道を1枚で持つことになります。伏せ札の記事(8/6)で整理したとおり、サポートとして伏せるか場に出すかは1枚のカードにつき一度きりの選択とみられるため、この3択は実際にはかなり重い判断です。ただし伏せ方・戻し方の詳細ルールは未発表です。
7. {火}を持つ判明済み4枚のうち、うちは一族でない唯一のカード
最後に特徴欄です。{火}を持つ判明済みカードは4枚あります。
| カード | 特徴 |
|---|---|
| 自来也 N-006 | 火 / 伝説の三忍 / 木ノ葉隠れの里 |
| N-012うちはサスケ リーダー N-012 | 火 / 雷 / うちは一族 / 鷹 |
| N-013うちはイタチ N-013 | 火 / 幻術 / うちは一族 / 暁 |
| N-014EXサスケ N-014 | 火 / 雷 / うちは一族 / 鷹 |
4枚のうち3枚がうちは一族で、自来也だけが違います。
公式サイトは「キャラクターカードはリーダーの色に合わせて編成できる」と説明しており(用語集の「色」)、リーダーを軸にした色のシステムがあること自体は確認済みです。そして{火}を持つリーダーは、判明済みではうちはサスケ(N-012)1枚だけ。
ここは未確認です: {火}{雷}といった特徴欄の先頭の語が、そのまま「色」なのかは公式に明言されていません。 特徴の記事(8/3)で確認したとおり、日向ヒナタのように先頭が{日向一族}で属性らしい語を持たないカードもあり、単純な対応にはなっていません。色の種類・数も未発表です。仮に先頭の語が色だとすれば、自来也は「木ノ葉の自来也が、うちはサスケのデッキに入る」という一見ちぐはぐな組み合わせになりますが、現時点でそう読める材料はありません。
8. まだ分かっていないこと
- キャラがレスト状態になる条件(アタックしたキャラが寝るのかが未発表。この効果の当たりが計算できない)
- 「2枚まで選ぶ」の対象に自分のキャラが含まれるか(「自分の」の限定が無い)
- 【相手のアタック中】がアタックの解決のどこに割り込むのか(KOしたキャラのアタックが止まるのか)
- 伏せ札としてサポートを使う手順(何枚まで伏せられるか、伏せたカードがどこへ行くか)
- 日本語版のカード名・効果テキスト・術名(確認できているのは英語版デモカードのみ)
- 「色」のシステムの中身({火}が色なのか、色が何種類あるのか)
いずれも公式ルールブック・カードリストの公開待ちです。判明し次第、カードDBのページとこの記事を更新します。
まとめ
- 自来也(N-006)はキャラクターカード・レアリティSR、コスト2 / DMG 1 / POW 7 / HP 4、特徴は{火}{伝説の三忍}{木ノ葉隠れの里}
- 効果の行は大蛇丸と1字も違わない。判明済み24件で効果行が完全一致するのはこの2枚だけで、英語版の表記も同文
- 2枚はレアリティ・コスト・DMG・特徴{伝説の三忍}まで共通で、POW/HP が 7/4 と 4/7 に入れ替わっている(合計はどちらも11)。{伝説の三忍}を持つ判明済みカードもこの2枚だけ
- 「2枚まで選ぶ」は判明済み唯一の複数体を選べる除去。KO効果6枚は「すべて」2枚・「2枚まで」2枚・「1枚」2枚に割れる
- コストが読める12枚のうちコスト2は4枚で、その4枚は全部KO効果を持つ。例外がない
- ただし相手のキャラをレストにするカードは判明済みで0枚。当たる前提そのものが未発表のまま
- 自来也はガマブン太(N-005)に名指しされている3人の1人で、トラッシュから場に戻るルートを持つ