うずまきナルト(N-003)はパワー11で判明済み最大——EXキャラ4枚は 11/10 ⇄ 10/11 と 10/8 ⇄ 8/10 の2組の鏡写しで、デッキから名前を指定して呼べるのはこの1枚だけ
この記事は当サイトによる考察・コラムです。公式発表の事実と区別するため、根拠と推測を明記しています。
カード1枚分析の第16回です。今回はうずまきナルト(N-003)を読みます。
このシリーズはガマブン太(N-005)から始めました。その第1回で「パワー10以上のキャラは判明済み3枚しかなく、全部EXキャラ」という行き止まりに突き当たったのですが、その3枚の先頭にいたのがこのカードです。
正面から読むと、EXキャラクターという枠そのものが、かなり整った形で設計されていることが見えてきました。
この記事の前提: N-003 の券面は、Gen Con 2026会場で撮影された英語版デモカードの写真(SAMPLE透かし・NOT FOR SALE表記)が出どころです。公式サイト・公式Xは、このカードの券面も日本語版のテキストも公開していません。 本文の日本語のカード名・効果テキストは、既出カードの表記にならった当サイトの参考訳です。出どころが公式が公開した画像ではないため、この記事には引用画像を載せません。 集計の母数は当サイトのカードデータベースに登録済みの38件(うち効果テキストが読めるのは24件、ステータスが読めるキャラは20枚)です。公式のルールブック・カードリストはまだ公開されておらず、未発表事項に対する推測は推測とはっきり分けて書きます。
1. 券面を読む
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| カード名 | うずまきナルト |
| カード番号 | N-003 |
| カード種類 | EXキャラクター |
| レアリティ | SR |
| DMG | 3 |
| POW | 11 |
| HP | 10 |
| 特徴 | 風 / 人柱力 / 木ノ葉隠れの里 / 第七班 |
EXキャラクターにチャクラコストの欄はありません(EXキャラクター4枚を比較した記事のとおり、4枚とも共通です)。効果テキストは4行あります。
このカードは通常プレイできない。 【登場条件】自分のキャラ1枚と、自分のパワー10以上のキャラ1枚をトラッシュに置く。 【速攻】(このカードは登場したターンにアタックできる) 【登場時】自分のデッキかトラッシュから「うずまきナルト」1枚までを、効果を無効にして登場させる。
アートは九喇嘛モードとみられる姿です。
2. パワー11は、判明済みで唯一の値
ステータスが読めるキャラ20枚のパワーを数えると、11は1枚しかありません。
パワー11は、判明済みで N-003 1枚だけです。
HP 10 と合わせた合計は 21。ステータスを並べた記事(8/7)で確認した層分けに当てはめると、EXキャラの層の上端にあたります。
| 層 | 枚数 | POW+HP の範囲 |
|---|---|---|
| 【サポート】を持つキャラ | 12枚 | 9〜11 |
| 【サポート】なしの非EXキャラ | 4枚 | 13〜16 |
| EXキャラ | 4枚 | 18〜21 |
合計21はEXサスケ(N-014)と並んで判明済み最大です。そして、その「並んで」の中身がきれいでした。
3. EXキャラ4枚は、2組の鏡写しになっている
判明済みEXキャラ4枚のパワー/HPをそのまま並べます。
| カード | DMG | POW | HP | 合計 |
|---|---|---|---|---|
| うずまきナルト N-003 | 3 | 11 | 10 | 21 |
| N-014うちはサスケ N-014 | 3 | 10 | 11 | 21 |
| N-005ガマブン太 N-005 | 2 | 10 | 8 | 18 |
| N-022マンダ N-022 | 2 | 8 | 10 | 18 |
4枚が、11/10 ⇄ 10/11 と 10/8 ⇄ 8/10 の、2組の鏡写しになっています。
昨日の自来也(N-006)の記事で、自来也と大蛇丸のパワー/HPが 7/4 ⇄ 4/7 で入れ替わっていることを書きました。同じ形が、EXキャラの枠でも枠の中で完結する形で起きています。
しかも、そろっているのは数値だけではありません。
| N-003 / N-014 の組 | N-005 / N-022 の組 | |
|---|---|---|
| DMG | 3(判明済みキャラで最大) | 2 |
| POW+HP | 21 | 18 |
| 【登場条件】でトラッシュに置く枚数 | 2枚 | 1枚 |
| 【速攻】 | あり(両方に印字) | なし(両方) |
| 【登場時】 | 名前・種類を指定して場に出す/KOする | トラッシュ/デッキから場に出す |
| レアリティ | SR・SR | C・R |
ここからは推測です: EXキャラクターの枠が、「重い2枚」と「軽い2枚」の2階層 × 各階層で数値を入れ替えた2体という形で組まれているように見えます。Gen Conのデモデッキ2種は「ナルト側」と「サスケ側」に分かれており、この4枚は N-003・N-005 がナルト側、N-014・N-022 がサスケ側に対応します。同じ重さの枠を両デッキに1枚ずつ配り、攻めに寄せた体と耐える体で差を付けたという読み方が自然ですが、公式の説明はありません。判明済みのEXキャラは4枚だけで、これが全体の設計なのかも未確認です。
ついでにもう1つ、対称になっているものがあります。特徴欄です。
| リーダー | 特徴 | 対応するEXキャラ | 特徴 |
|---|---|---|---|
| N-001うずまきナルト N-001 | 風 / 人柱力 / 木ノ葉隠れの里 / 第七班 | N-003 | 同一 |
| N-012うちはサスケ N-012 | 火 / 雷 / うちは一族 / 鷹 | N-014 | 同一 |
判明済み38件のうち、特徴欄が4つとも完全に一致する組は、この2組だけです(アート版のうずまきナルト(第七班)は先頭が{特}で、N-001・N-003 の{風}と違います)。
4. 【登場条件】は判明済みで最も重い
効果の1行目から読みます。「このカードは通常プレイできない」——登場のルートを整理した記事(8/6)のとおり、EXキャラ4枚に共通する文です。
払うものを4枚で比べます。
| カード | 【登場条件】 | トラッシュに置く枚数 |
|---|---|---|
| N-003 | 自分のキャラ1枚と、自分のパワー10以上のキャラ1枚 | 2枚 |
| N-014 | 自分のキャラ1枚と、{鷹}特徴を持つ自分のキャラ1枚 | 2枚 |
| N-005 | 自分のパワー10以上のキャラ1枚 | 1枚 |
| N-022 | 自分のキャラ1枚 | 1枚 |
枚数だけなら N-014 と同じ2枚ですが、2枚目に付いた条件の重さが違います。
第1回のガマブン太の記事で確認したとおり、券面のパワーが10以上のキャラは判明済み3枚(N-003・N-005・N-014)しかなく、3枚とも EXキャラです。一方 N-014 が要求する{鷹}特徴は、香燐 N-010・重吾 N-019・鬼灯水月 N-021と非EXキャラ3枚が持っています。
つまり券面だけで払おうとすると、N-003 を出すにはEXキャラを1枚トラッシュに置かなければならないことになります。そのEXキャラを出すにも【登場条件】が要ります。
ここからは推測です: 判明済みの券面だけで最短ルートを組むと、こうなります。パワー10以上のEXキャラ3枚のうち、【登場条件】がパワー10以上を要求しないのは N-014(キャラ1枚+{鷹}1枚)だけなので、入口はここしかありません。
- キャラ2枚をトラッシュうち1枚は{鷹}特徴
- EXサスケ(N-014)が登場パワー10
- N-014 + キャラ1枚をトラッシュ合計4枚目
- EXナルト(N-003)が登場パワー11・【速攻】
キャラ4枚をトラッシュに置いて、パワー11が1枚。
ただし N-014 は{鷹}、N-003 は{風}{第七班}で、Gen Conのデモデッキでは別のデッキに入っています。同じデッキに両方入るかどうかは、色のシステムが未発表なので確認できません。
抜け道になりうるのはパワーを上げる効果です。うずまきナルト リーダー(N-001)の【起動メイン】はキャラ1枚にパワー+3を与えるので、券面パワー7以上の非EXキャラ6枚(秋道チョウジ・自来也 N-006・波風ミナト N-007・はたけカカシ N-009・うちはイタチ N-013・重吾 N-019)が10に届く計算になります。
ここは未確認です: 一時的なパワー上昇が【登場条件】の判定に使えるかは、公式に説明されていません。 第1回でも同じ点を保留にしており、いまも判明していません。
5. 「EXキャラ以外」が書かれていない、唯一の登場効果
ここが今回いちばん目を引いた点です。他のカードを場に出す効果を持つ判明済みカードは4枚あり、そのうち3枚には同じ限定が入っています。
| カード | 効果の該当部分 | 「EXキャラ以外」 |
|---|---|---|
| N-005ガマブン太 N-005 | 自分のトラッシュからEXキャラ以外の「うずまきナルト」か「自来也」か「波風ミナト」1枚を登場させる | あり |
| N-019重吾 N-019 | 公開したカードが「うちはサスケ」か{鷹}特徴を持つカードで、EXキャラ以外ならば、そのカードを登場させる | あり |
| N-022マンダ N-022 | 公開したカードがEXキャラ以外のキャラならば、そのカードを登場させる | あり |
| うずまきナルト N-003 | 自分のデッキかトラッシュから「うずまきナルト」1枚までを、効果を無効にして登場させる | なし |
英語版でも同じです。N-005 は「Summon 1 non-EX [Naruto Uzumaki], [Jiraiya], or [Minato Namikaze] Character from your trash.」、N-003 は「Summon up to 1 [Naruto Uzumaki] from your deck or trash with its effects negated.」で、non-EX の語がありません。
文字どおり読むと、N-003 の【登場時】は「うずまきナルト」であればEXキャラでも選べることになります。 つまり N-003 自身のもう1枚です。
ここは未確認です: この非対称が意図されたものか、それとも会場写真の判読漏れかは確認できません。券面写真の解像度の問題で non-EX の2語を取りこぼした可能性は残ります。ただし、同じ写真から読み取った N-014 では【登場条件】の細かい但し書きまで読めており、N-005・N-019・N-022 の3枚では non-EX が読めていることから、判読漏れと決めつける材料もありません。ルールブック公開時にまず確かめたい1点です。
なお「1枚まで」という書き方も、この4枚で N-003 だけです。N-005 は「1枚を登場させる」。文字どおりなら N-003 は出さない選択ができ、N-005 はできないことになります(英語版も「up to 1」と「1」で対応しています)。
6. デッキにもトラッシュにも触れる、唯一のカード
同じ4枚を、カードを持ってくるゾーンで並べ直します。
| カード | デッキから | トラッシュから | 選び方 |
|---|---|---|---|
| N-003 | ○ | ○ | 名前を指定して選ぶ |
| N-005 | × | ○ | 3つの名前から選ぶ |
| N-019 | ○ | × | デッキの上から1枚公開(ランダム) |
| N-022 | ○ | × | デッキの上から1枚公開(ランダム) |
デッキとトラッシュの両方に触れるのは N-003 だけ。そして、デッキから名前を指定して確定で持ってこられる判明済みカードも、これ1枚だけです。
デッキの上を操作する効果を数えた記事(8/10)で整理したとおり、N-019・N-022 の「デッキの上から1枚公開」は、当たり外れが山の並びに左右されます。昨日読んだうちはサスケ リーダー(N-012)の【起動メイン】が「手札1枚をデッキの上に置く」であることを思い出すと、サスケ側は「山の上を作ってから公開する」設計、ナルト側は「指定して取る」設計という対比になります。
7. 「効果を無効にして登場させる」は判明済み唯一の表記
【登場時】の末尾、「効果を無効にして登場させる」(英語版は「with its effects negated」)も、判明済み24件で N-003 にしかない書き方です。
呼べる「うずまきナルト」を数えると、判明済みではこうなります。
| カード | 種類 | 【登場時】で呼べるか |
|---|---|---|
| N-001N-001 | リーダーカード | 呼べないとみられる(未確認) |
| N-003N-003 | EXキャラクター | 券面上は除外されていない(5節) |
| N-004N-004 | キャラクターカード | 呼べる |
| アート版3枚 | キャラクターカード | カード番号・ステータス未公開 |
確定で呼べると言えるのは、いまのところ うずまきナルト(N-004) 1枚だけです。
その N-004 の券面に書かれている効果は「【サポート】螺旋丸/【自分のメイン中】キャラすべてをKOする。」——敵味方を問わない全体KOです。
ここからは推測です: 伏せ札としてサポートを使う記事(8/6)で整理したとおり、【サポート】の行は伏せて使うときの効果とみられます。場にキャラとして出ている N-004 がその効果を持つのかは券面からは読めません。それでも N-003 がわざわざ「効果を無効にして」と書いているということは、登場させた先のカードの効果が何かしら働く場面があることの裏返しにも読めます。ただし、何を無効にするのか(【登場時】なのか【サポート】なのか、その両方なのか)は公式に説明されていません。
8. 盤面の収支で見ると、N-003 は「差引ゼロ」
EXキャラ4枚を、自分の場のキャラが何体増えるかで比べます。
| カード | トラッシュに置く | 場に出る | 差引 | 相手への影響 |
|---|---|---|---|---|
| N-003 | 2枚 | 自分+「うずまきナルト」1枚まで | ±0 | なし |
| N-014 | 2枚 | 自分のみ | −1 | キャラ1枚をKO |
| N-005 | 1枚 | 自分+トラッシュから1枚 | +1 | なし |
| N-022 | 1枚 | 自分+(公開が当たれば)1枚 | 最大 +1 | なし |
N-003 は枚数では増えませんが、トラッシュに置いた低コストのキャラ2枚が、パワー11 + 【速攻】と、デッキから指定して取った1枚に置き換わる計算になります。
【速攻】が印字されている判明済みカードは、N-003 と N-014 の2枚だけです(波風ミナト N-007 は「パワーが10以上ならば得る」の条件付き、山中いの N-011 は味方3枚に付与する効果)。パワー11が出たターンにそのまま殴れるのは、判明済みでこのカードだけです。
ここは未確認です: DMG 3 が何を意味するのかは公式に説明されていません。 リーダーカード2枚の LIFE が15であることは券面から読めますが、DMG とライフの関係は未発表です。「DMG 3 なら5回で倒せる」といった計算は、現時点ではできません。
9. まだ分かっていないこと
- 【登場時】が本当にEXキャラを除外していないのか(他の3枚には入っている限定が、このカードだけ券面から読めない)
- 「効果を無効にして」が無効にする範囲(【登場時】か【サポート】か、その両方か)
- 一時的なパワー上昇が【登場条件】の判定に使えるか(第1回からの持ち越し)
- DMG の意味とライフとの関係(DMG 3 が最大値であることしか分からない)
- 色のシステム(N-003 と N-014 が同じデッキに入りうるのか)
- 日本語版のカード名・効果テキスト(確認できているのは英語版デモカードのみ)
いずれも公式ルールブック・カードリストの公開待ちです。判明し次第、カードDBのページとこの記事を更新します。
まとめ
- うずまきナルト(N-003)はEXキャラクター・レアリティSRで DMG 3 / POW 11 / HP 10、特徴は{風}{人柱力}{木ノ葉隠れの里}{第七班}
- パワー11は判明済みキャラ20枚で唯一の値。POW+HP の21も EXサスケ(N-014)と並ぶ最大
- 判明済みEXキャラ4枚は 11/10 ⇄ 10/11 と 10/8 ⇄ 8/10 の2組の鏡写しで、DMG・登場条件の枚数・【速攻】の有無も組ごとにそろっている
- 特徴欄はうずまきナルト リーダー(N-001)と4つとも完全一致。同じ関係は N-012 と N-014 にもあり、判明済みでこの2組だけ
- 【登場条件】は判明済み最重で、券面だけで払うと N-014 を経由してキャラ4枚をトラッシュに置く計算になる
- 他のカードを場に出す判明済み4枚のうち、「EXキャラ以外」の限定が書かれていないのは N-003 だけ
- デッキとトラッシュの両方に触れるのも、名前を指定して確定で取れるのも N-003 だけ。N-019・N-022 は「デッキの上から1枚公開」のランダム