うちはシスイ(N-016)の別天神が止めるのは、判明済みで唯一のチャクラ回復手段——「無効にする」の代償が、ライフ2より重く見える理由
この記事は当サイトによる考察・コラムです。公式発表の事実と区別するため、根拠と推測を明記しています。
カード1枚分析の第12回です。今回はうちはシスイ(N-016)を読みます。
このカードは「無効にする」と書いてあるカードを数えた記事でも、Gen Conデモデッキのリストを読んだ記事でも登場しました。ただしどちらもはたけカカシ(N-009)と対で並べたもので、シスイ自身を主役に読んだことはありません。
9月18日にカカシを読んだとき、代償の「ライフ2」が LIFE 15 のなかでどれくらいの重さなのかを数えました。今回はもう片方の代償を数えます。結論から言うと、シスイが払うものは判明済みの範囲では、ライフ2より重く見えます。
この記事の前提: シスイの券面は、Gen Con 2026会場で撮影された英語版デモカード(SAMPLE透かし・NOT FOR SALE表記入り)の写真が出どころです。公式サイト・公式Xは、このカードの券面も日本語版のテキストも公開していません。 本文の日本語の効果テキストは、既出カードの表記にならった当サイトの参考訳です。出どころが公式ソースではないため、この記事には引用画像を載せません。 集計の母数は当サイトのカードデータベースに登録済みの38件(うち効果テキストが読めるのは24件、チャクラコストが読めるのは12枚)です。公式のルールブック・カードリストはまだ公開されておらず、未発表事項に対する推測は推測とはっきり分けて書きます。
1. 券面を読む
| 項目 | 記載 |
|---|---|
| カード名 | うちはシスイ |
| カード番号 | N-016 |
| カード種類 | キャラクターカード |
| レアリティ | R |
| チャクラコスト | 1 |
| DMG | 1 |
| POW | 5 |
| HP | 6 |
| 特徴 | 幻術 / うちは一族 / 木ノ葉隠れの里 |
効果テキストは2行です。
【サポート】別天神 【サポート発動時】そのカードを無効にする。その後、このターンから次の自分のターンのエンドフェイズまで、自分のチャクラを表向きにできない。
1行目の技名「別天神」は、英語版券面では “Koto Amatsukami” と表記されています。【サポート】12枚の技名を並べた記事で確認したとおり、英語表記に “Jutsu” が付かない側のグループです。
読みどころは2行目の後半、「その後、〜」から先にあります。
2. 【サポート発動時】——判明済み2枚だけの割り込み
まず前半です。【サポート】を持つ12枚を「いつ撃てるか」で仕分けると、タイミングの表記は4種類しかありません。
最多は【相手のアタック中】の6枚で、これはアタックという行為に反応するタイミングです。それに対して【サポート発動時】の2枚だけが、相手のサポートの発動そのものに反応できます。
その2枚が、はたけカカシ(N-009)とシスイです。
| カード | コスト | テキスト |
|---|---|---|
| N-009はたけカカシ N-009 | 1 | そのカードを無効にする。その後、自分のライフを2減らす。 |
| うちはシスイ N-016 | 1 | そのカードを無効にする。その後、このターンから次の自分のターンのエンドフェイズまで、自分のチャクラを表向きにできない。 |
構文は完全に同じです。「そのカードを無効にする。その後、〜」で始まり、後半で自分が代償を払う。コストもどちらも1。違うのは、代償として何を差し出すかだけです。
8月4日のデモデッキ記事ではこの2枚を「ナルト側/サスケ側の対(つい)のデザイン」として紹介しました。今回はそのサスケ側の代償を、単体で測ります。
3. 「表向きにできない」が止めているもの
判明済みの効果テキスト24件を、「表向き」という語だけで横断検索します。ヒットは3枚でした。
| カード | 表記 | 向き |
|---|---|---|
| N-001うずまきナルト N-001 | 【Recovery】第2ターン以降、このカードをレストにし、自分のチャクラすべてを表向きにする | できるようにする |
| N-012うちはサスケ N-012 | (N-001と一字一句同じ) | できるようにする |
| うちはシスイ N-016 | 自分のチャクラを表向きにできない | できなくする |
リーダー2枚の【Recovery】は8月5日のリーダー比較記事で確認したとおり同文なので、内容としては1種類です。つまり——
判明済みの範囲で、チャクラを表向きにする手段は【Recovery】しかありません。そしてシスイの代償は、その唯一の手段をピンポイントで止めています。
逆向きの「裏向きにする」は2枚に出てきます。チャクラカード C-001の「チャクラを使用する際、このカードを裏向きにする」と、N-001の【起動メイン】の「自分のチャクラ1枚を裏向きにし」です。チャクラカードをまとめた記事のとおり、チャクラは使うと裏を向き、【Recovery】で一斉に表へ戻る——判明済みのテキストは、この一方通行だけを書いています。
ここに「表向きにできない」を差し込むと何が起きるか。裏を向いたチャクラが、裏のまま戻らなくなります。
4. チャクラ5枚という財布の大きさ
止まるのが「登場コストだけ」なら、まだ限定的です。ところが公式の英語サイトは、ゲームの説明でこう書いています。
Use Chakra to activate face down support cards. Unleash Ninjutsu to stop their attacks! (伏せたサポートカードの発動にチャクラを使う。忍術を放って相手のアタックを止めろ)
伏せ札の読み合いを整理した記事でも引いた一文です。つまりチャクラは、キャラクターの登場コストと、サポートの発動の両方に使う共通の財布になります。
財布の大きさは5枚。チャクラカードの記事のとおり、1試合の開始時に用意するのは5枚で、これはデッキ50枚とは別枠です。
その5枚で何ができるかを、判明済みのコスト12枚と突き合わせます。
コスト1が8枚・コスト2が4枚なので、表向きのチャクラ5枚で動けるのは、多くてもコスト1を5回ぶんです。ここから1枚でも登場やサポートに使えば、その枚数は戻ってこない——それが「表向きにできない」あいだの状態になります。
ここからは推測です: カカシの「ライフ2」は、リーダーのLIFE 15から約13%を即座に削る一度きりの固定費です。一方シスイの代償は、次の自分のターンにできることの上限を下げる形で効きます。手札にコスト2のカードが並んでいる状況と、表向きチャクラを使い切った直後とでは、同じ1行の重さがまったく変わる——状況依存の変動費という性格です。ただし戦闘の解決手順もチャクラの細かい扱いも未発表なので、どちらが強いかを言い切ることはできません。
5. 持続時間は判明済み最長、しかも向いている先が自分
後半の「このターンから次の自分のターンのエンドフェイズまで」という区切りを見ます。
効果の持続時間で22枚を並べ直した記事(8/12)で整理したとおり、判明済みで最も長い持続時間はこの表記です。判明済みの持続表記は「このターン中」が大半で、ターンをまたぐのはうちはイタチ(N-013)の「相手の次のターン中」と、このシスイの2枚しかありません。
そしてこの2枚は、縛る相手が逆です。
- うちはイタチ N-013: 選んだリーダーかキャラが相手の次のターン中アタックできない → 相手を縛る
- うちはシスイ N-016: 次の自分のターンのエンドフェイズまでチャクラを表向きにできない → 自分を縛る
判明済みで最長の拘束が、自分に向いている唯一のカードです。カードの強さの話ではなく、「このゲームのカードは代償をどう書くのか」というサンプルとして、判明済みで一番はっきりした例になっています。
なお、テキスト中の「エンドフェイズ」は、Gen Con 2026配布の公式プレイマットで確認された4フェイズ制のエンドフェイズを指すとみられます。
未確認: 【Recovery】は「第2ターン以降、このカードをレストにし、自分のチャクラすべてを表向きにする」という書き方で、使うかどうかを選べるのか、自動で行われるのかが分かりません。シスイの拘束下で【Recovery】を使おうとしたとき、リーダーだけレストになって何も表向きにならないのか、そもそも使えないのかも未発表です。
6. 数字と特徴を読む
ステータスは コスト1 / DMG 1 / POW 5 / HP 6。
ステータスを全部並べた記事の帯でいえば中位です。ただしHP(6)がPOW(5)を上回る並びで、判明済みコスト1の8枚のなかでは HP が高い側に入ります。
ここからは推測です: 除去カードを数えた記事のとおり、判明済みの除去7枚のうち6枚は伏せ札から出ます。シスイのように伏せて使うことが主目的のカードは、場に出したときの数値ではなく「伏せ札として持っている価値」で評価されるはずです。券面のPOW 5 がやや控えめなのは、その設計と整合して見えますが、コスト1のカードが全体としてどう設計されているのかは、判明済み8枚では判断できません。
特徴は{幻術}{うちは一族}{木ノ葉隠れの里}の3つです。
- {幻術}を持つ判明済みカードは2枚——シスイとうちはイタチ N-013。原作で別天神・月読を使う2人がそろっています
- {うちは一族}は6件(8月3日の特徴記事の集計どおり)。シスイはEXサスケ N-014の【登場条件】が要求する{鷹}を持たないため、うちは一族ではあるがタカのパーツではない位置にいます
- {木ノ葉隠れの里}は判明済み最多の20件。ただし{うちは一族}と{木ノ葉隠れの里}を両方持つ判明済みカードはシスイ1枚だけです
最後の点は並べると分かりやすくなります。{うちは一族}を持つ6件のうち、N-012・N-014は{鷹}、N-013は{暁}、千鳥サスケとアート版のうちはサスケは里の特徴を持ちません。うちは一族のなかで唯一、木ノ葉の所属として書かれているカード——それがシスイです。
7. まだ分かっていないこと
- 【サポート発動時】の正式な処理手順(何回まで割り込めるのか、チェーンのように連続できるのか)
- 【Recovery】を選べるのか、自動なのか。シスイの拘束下で【Recovery】がどう扱われるのか
- サポートの発動に必要なチャクラの枚数(券面のコスト欄が登場コストとサポート発動コストを兼ねるのかも未発表)
- 「このターンから」の起点。シスイは相手のサポートに反応して出るため、相手のターンに発動した場合と自分のターンに発動した場合で、止まるターン数が変わる可能性がある
- チャクラが5枚から増えることがあるのか(増やすカードは判明済み0枚)
- 日本語版のカード名・効果テキスト(確認できているのは英語版デモカードのみ)
いずれも公式ルールブック・カードリストの公開待ちです。判明し次第、カードDBのページとこの記事を更新します。
まとめ
- うちはシスイ(N-016)はキャラクターカード・レアリティR、コスト1 / DMG 1 / POW 5 / HP 6、特徴は{幻術}{うちは一族}{木ノ葉隠れの里}
- 効果テキストに「表向き」が出てくる判明済みカードは3枚。うち2枚はリーダーの【Recovery】で同文のため、チャクラを表向きにする手段は判明済みで実質1種類しかない
- シスイの代償「自分のチャクラを表向きにできない」は、その唯一の手段を止める書き方になっている。公式英語サイトはサポートの発動にもチャクラを使うと説明しており、止まるのは登場コストだけではない
- 同じ【サポート発動時】のはたけカカシ(N-009)はライフ2を即時一括で払う。シスイは資源の回復を止める形で分割して払う——構文が同じでも代償の性質が違う
- 持続時間「このターンから次の自分のターンのエンドフェイズまで」は判明済みで最長。しかもその最長の拘束が相手ではなく自分に向いている唯一のカード
- {うちは一族}と{木ノ葉隠れの里}を両方持つ判明済みカードはシスイ1枚だけ