コラム

重吾(N-019)は【アタック時】を持つ判明済み唯一のカード——当たり条件がいちばん狭いのに、その当たりを仕込める相方がリーダーにいる

この記事は当サイトによる考察・コラムです。公式発表の事実と区別するため、根拠と推測を明記しています。

カード1枚分析の第13回です。今回は重吾(N-019)を読みます。

このカードは、デッキの一番上をめくるカードを数えた記事(8/10)でも「ならば」と書いてあるカードの記事(9/2)でも、昨日のマンダ(N-022)でも表に出てきました。ただしいつも「3枚のうちの1枚」としてで、この1枚を主役に読んだことはありません。

正面から読むと、重吾は判明済みで唯一「殴りながら盤面が増える」カードでした。

1枚【アタック時】を持つ判明済みカード重吾のみ
9判明済み非EXキャラで最大のパワーレアリティはC
1枚カード名と特徴を両方1つの条件に書いたカード重吾のみ

この記事の前提: 重吾の券面は、Gen Con 2026で配布された英語版デモカードの高画質スキャン画像(Xユーザーの投稿)が出どころです。公式サイト・公式Xは、このカードの券面も日本語版のテキストも公開していません。 本文の日本語の効果テキストは、既出カードの表記にならった当サイトの参考訳です。出どころが公式ソースではないため、この記事には引用画像を載せません。 集計の母数は当サイトのカードデータベースに登録済みの38件(うち効果テキストが読めるのは24件、ステータスが読めるキャラは20枚)です。公式のルールブック・カードリストはまだ公開されておらず、未発表事項に対する推測は推測とはっきり分けて書きます。

1. 券面を読む

項目記載
カード名重吾
カード番号N-019
カード種類キャラクターカード
レアリティC
チャクラコスト読めていない(画像で確認できず)
DMG2
POW9
HP7
特徴特 / 鷹

効果テキストは1行です。

【アタック時】自分のデッキの上から1枚公開し、公開したカードが「うちはサスケ」か{鷹}特徴を持つカードで、EXキャラ以外ならば、そのカードを登場させる。

1行しかないのに、この券面には判明済みで「唯一」になる要素が3つ入っています。順に見ます。

2. 唯一その1——【アタック時】を持つのは重吾だけ

キーワード・効果表記解説で「タイミング」に分類している表記は8種類あります。判明済みで効果テキストが読める24枚から、この8種を持つカードの枚数を数えます。

「タイミング」表記8種を持つカードの枚数(判明済み24枚から集計)
【相手のアタック中】6枚
【登場時】5枚
【起動メイン】3枚
【クイック】2枚
【自分のメイン中】2枚
【サポート発動時】2枚
【自分のターン中】 波風ミナト N-0071枚
【アタック時】 重吾 N-0191枚

1枚しか持っていない表記は2つだけで、片方が波風ミナト(N-007)【自分のターン中】、もう片方が重吾の【アタック時】です。ミナトについては昨日読みました

注目したいのは、「アタック」に関係する表記が2種類あり、枚数が極端に違うことです。

表記枚数立場
【相手のアタック中】6枚殴られる側(伏せ札から反応する)
【アタック時】1枚殴る側(自分のアタックで動く)

「アタック」に触れるカードを数えた記事(8/23)で「12枚中7枚は殴られる側」と整理しましたが、その非対称の殴る側のほうに立っている唯一のカードが重吾です。

判明済みのカードは、伏せ札から出て相手のアタックを咎めるものが多数派でした。重吾だけが、自分からアタックすることで効果が動きます。

3. 唯一その2——名前と特徴を両方見る条件

次に、条件の書き方です。判明済みのテキストで、他のカードを名指しする書き方は2種類あります。

この2つを同じ1つの条件のなかで両方使っているのは、重吾だけです。

公開したカードが「うちはサスケ」{鷹}特徴を持つカードで、EXキャラ以外ならば

条件の項目は3つ。昨日のマンダの記事で比べたとおり、デッキの上をめくる3枚のなかではいちばん狭い当たり条件になります。

カード当たり条件条件の項目数当たったときの見返り
N-022マンダ N-022EXキャラ以外のキャラ1そのカードを登場させる
N-013うちはイタチ N-013{うちは一族}特徴を持つ1選んだ1枚が相手の次のターン中アタックできない
重吾 N-019「うちはサスケ」か{鷹}特徴、かつEXキャラ以外3そのカードを登場させる

では、実際に当たるのは何か。判明済み38件のうち、この条件を満たしうるカードを拾います。

外れるのも明確です。EXサスケ N-014は{鷹}を持ちますが「EXキャラ以外」の一語で弾かれ、うちはサスケ リーダー N-012は{鷹}を持つもののリーダーカードなのでデッキに入りません

つまり重吾の当たりは、{鷹}のキャラと「うちはサスケ」名のキャラだけで構成された、純度の高いデッキでしか機能しません。 狭さの見返りが、次の節です。

4. 見返り——アタックしながら盤面が増える

当たったときの処理は「そのカードを登場させる」。マンダと同じ文言です。

違うのはタイミングです。マンダは【登場時】——自分が場に出るときに1回だけ。重吾は【アタック時】——アタックするたびに書かれています。

判明済みの効果で「登場させる」と書かれたカードは4枚(N-003N-005/N-019/N-022)ありますが、アタックという行動とセットになっているのは重吾だけです。

登場ルートを整理した記事(8/6)のとおり、判明済みでキャラが場に出る経路は「登場カード S-001 を使う」「チャクラを払って手札から出す(とみられる)」「効果で出す」の3系統。重吾の1行は、アタックという通常の行動に「効果で出す」をくっつけた形になっています。

ここからは推測です: DMG 2 / POW 9 という数値は、ステータスを並べた記事の帯でいえば上位です。殴って通しつつ、通ったかどうかに関係なく(テキストは「アタック時」としか書いていないため)デッキの上をめくる——殴る行為そのものが2つの仕事を兼ねる設計に見えます。ただし戦闘の解決手順が未発表なので、アタックが止められた場合にこの効果がどう扱われるのかは分かりません。

未確認: 「登場させる」で出たキャラがアタックできるのかも未発表です。【速攻】の記事で整理したとおり、山中いの(N-011)の注釈文「(このカードは登場したターンにアタックできる)」から、キャラは通常、登場したターンにアタックできないと読めます。重吾が呼んだキャラがその場で殴れるかどうかは、【速攻】を持っているかどうか次第ということになります。

5. 唯一その3——当たりを仕込める相方が、リーダーにいる

ここが重吾のいちばん面白いところです。

8月10日の記事で確認したとおり、判明済みでデッキの一番上に自分でカードを置けるのは1枚だけ——うちはサスケ リーダー(N-012)の【起動メイン】です。

【起動メイン】【ターン1回】カード1枚を引き、自分の手札1枚をデッキの上に置く。

引いて、戻す。手札の枚数は増えません。しかし「次にめくられる1枚」を毎ターン自分で決められるという意味を持ちます。

そして重吾の当たり条件は「「うちはサスケ」か{鷹}特徴」。N-012 のカード名は「うちはサスケ」で、特徴に{鷹}も持っています。 同じパッケージのカードです。

特徴{鷹}を持つ判明済み6件の内訳
  • キャラクターカード(N-010/N-019/N-021) 3件(50%)
  • リーダーカード(N-012) 1件(17%)
  • EXキャラクター(N-014) 1件(17%)
  • アート版のうちはサスケ 1件(17%)

{鷹}は判明済みの特徴では{木ノ葉隠れの里}20件・{特}15件に次ぐ規模ではありませんが、リーダー・キャラ・EX・めくりの当たり条件・EXの登場条件がひと続きでつながっている唯一のグループです。EXサスケ N-014の【登場条件】も「{鷹}特徴を持つ自分のキャラ1枚をトラッシュに置く」でした。

  • リーダー(N-012)がデッキの上を仕込む
  • 重吾(N-019)がアタックしながらそれをめくって場に出す
  • 出てきた{鷹}のキャラが、そのままEXサスケ(N-014)の【登場条件】の支払いになる

判明済みのカードだけで、ここまで一本の線がつながっているのは{鷹}だけです。Gen Conデモデッキのリストを読んだ記事で「特徴の密度がEXの登場条件を支えている」と書きましたが、重吾はその線のちょうど真ん中にいます。

未確認: ただし【起動メイン】がアタックの前に使えるのかは、ターン進行の記事で確認した4フェイズ制のどこでアタックを行うのかが未発表のため、確認できていません。「メイン」という名前からメインフェイズ中の起動とみられますが、アタックがメインフェイズの中で行われるのか、別のフェイズなのかが分からない以上、「仕込んでから殴る」が実際に成立するかは断定できません。

6. パワー9とレアリティCのねじれ

最後に数字です。判明済みの非EXキャラ16枚のパワーを並べます。

パワーの分布(判明済み非EXキャラ16枚)
パワー9 重吾 N-0191枚
パワー8 N-007 / N-0132枚
パワー73枚
パワー62枚
パワー55枚
パワー43枚

パワー9は非EXキャラで単独最大です。EXキャラ4枚のうちマンダ(N-022)はパワー8なので、重吾はEXを含めた20枚でも4番目にいます。

そのうえで、レアリティは C。レアリティが読めている18枚のうちCは5枚(N-005N-008N-011/N-019/N-021)で、この5枚にはEXキャラのガマブン太(N-005)も入っています。

レアリティは、券面の数値の強さと対応していません。

レアリティを数えた記事(8/17)が「Cの平均がRを上回った」と結論した並びを、重吾1枚がそのまま具体化しています。コスト2でレアリティSRの大蛇丸がパワー4であることと並べると、レアリティは入手難度の表示であって、性能表示ではないという読み方のほうが自然です(ただし製品の構成が未発表のため、Cが本当に入手しやすいのかも確認できていません)。

未確認: チャクラコスト欄が読めていません。 コストを並べた記事のとおり、判明済みでコストが読めるのは12枚で、キャラのうちN-007N-011N-013/N-019 の4枚は画像から確認できていません。パワー9をいくらで出せるのかが分からない以上、このカードが強いかどうかは判断できません。

7. まだ分かっていないこと

  • チャクラコスト(4枚のうちの1枚として未読)
  • アタックが止められたとき、【アタック時】の効果がどう扱われるのか奈良シカマル N-008の「そのアタックを中止させる」との前後関係)
  • 「登場させる」で出たキャラがそのターンにアタックできるのか
  • 【起動メイン】をアタックの前に使えるのか(アタックがどのフェイズで行われるのか未発表)
  • めくって外れたとき、公開したカードがどこへ行くのか(代替効果を書いたカードは判明済み0枚)
  • デッキ50枚の内訳(当たる確率を数字にできない)
  • 日本語版のカード名・効果テキスト(確認できているのは英語版デモカードのみ)

いずれも公式ルールブック・カードリストの公開待ちです。判明し次第、カードDBのページとこの記事を更新します。

まとめ

  • 重吾(N-019)はキャラクターカード・レアリティC、DMG 2 / POW 9 / HP 7、特徴は{特}{鷹}。チャクラコスト欄は読めていない
  • 【アタック時】を持つ判明済みカードは重吾だけ。「アタック」に触れる表記は【相手のアタック中】6枚に対して【アタック時】1枚で、殴る側に立つ唯一のカード
  • デッキの上をめくる3枚のなかで当たり条件がいちばん狭い(項目3つ)。カード名と特徴を1つの条件に両方書いた唯一のカードでもある
  • その狭い当たりを毎ターン仕込める手段が、うちはサスケ リーダー(N-012)の【起動メイン】として判明済み。デッキの上に置けるカードは判明済みでこの1枚しかない
  • {鷹}は、リーダー・キャラ・EXの登場条件・めくりの当たり条件がひと続きにつながっている唯一のグループで、重吾はその真ん中にいる
  • パワー9は非EXキャラで単独最大。それをレアリティCで持っており、レアリティと券面の数値は対応していない

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出典: www.naruto-cardgame.com

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